養老孟司『人生の壁』(新潮新書、2024年)を拝読いたしました。人は人生において壁に何度かぶつかるものです。大きな壁、小さな壁など様々でしょうが、大きな壁は自分の強くしてくれるチャンスともいえます。 人生においてその経験が生きるということもあると思うのですが、私の印象では大きな壁にぶつかるたびに自分は初心者であり、過去の経験はあまり生きていないようにも感じています。 当然、壁の性質も異なりますし、自分の置かれている環境、家族の状況も異なるので、常に初心者というのも事実だと思います。でも自分がそのように感じるだけで、人は着実に成長しているのでしょうね。 養老さんは、小学生の頃に病気で死にかけたよ…