「最近、朝起きた瞬間から疲れている」 ある日、研究仲間のAさんと雑談していたときのことです。会話の中でふと出てきた一言──「最近、朝起きた瞬間から疲れてるんだよね」。 それは冗談交じりのようでいて、妙にリアルな響きがありました。Aさんは大学で研究職に就く40代後半の中堅研究者。若い頃は徹夜で論文を書き上げたり、日付が変わるまで実験に没頭したりしていたそうです。でも今は、「頑張る」だけでは、どうにもならない場面が増えてきたと語ってくれました。 論文執筆にプロジェクト管理、学生の研究指導に学会準備──Aさんの1日はタスクの連続です。自分の研究に集中したいと思いながらも、会議や雑務、スケジュール管理…