「体全体に共鳴」といっても、それはイメージです。 また、共鳴器官も似たようなもので、そこで共鳴するのではありません。 正しくいうのなら、共鳴は、声道といわれる口内、咽頭、つまり声帯から口腔までの間(音によっては鼻腔まで)で、行われます。 ですから、頭、胸、背骨、尾てい骨などにひびかすというのは、イメージです。 手を当てたら振動しているのなら、それは体振です。 ですが、だからといって「頭部共鳴や胸部にひびかす」とかいうのが間違いというのでは、頭が固すぎるでしょう。レッスン中のことばや教則本の用語は、学問の専門用語ではないからです。