胸に響かせる、胸を鳴らす、胸にあてる、など指導者によっていろいろな言い方がありますが、特に初期段階としては胸に響かせる訓練は全トレーニングの中である程度のレベルで加えた方がいいです。 声を響かせることができるのは「鼻腔」「口腔」「胸腔」の3か所。鼻腔や副鼻腔という場所を響かせるように歌うのはよくレッスンで登場しますし、口の空間、軟口蓋を上げる、上あごを高くなど口腔のアドバイスも多いです。しかし、胸腔のアドバイスというのは実際は少ないのが現状です。 しかし、胸の響きこそが声の基礎です。ジャンルということではなく、その人がもっている声の基礎部分です。台詞、しゃべる声の基礎もそこにあります。本来は声…