昔、「価格破壊」という言葉が盛んに使われた。 価格破壊とは、メーカーの主導による価格体系が崩れて、商品やサービスの価格が大幅に下落することをいう。これが起きた要因としては、ディスカウントショップの増加や大量仕入れによるコスト削減、安い輸入品の増加などがある。 こうした価格破壊を企業が競い合った結果、デフレに陥ることになった。 ところが時代は移り変わり、デフレからインフレへと変化し始めている。 またテクノロジーの発展によって、「価格」というものの意味合いが変化しつつあるように感じる。それが本当の意味で価格破壊を起こすことになるかもしれない。 その兆候の一つがダイナミックプライシング導入の広がりだ…