京都では、8月7日から10日までの間に、 京都市東山区の六道珍皇寺(ちんこうじ)に詣で、 盆の精霊(御魂)を迎えに行く 「六道参り」(ろくどうまいり) 、 別称「精霊迎え」という風習があります。 六道 (ろくどう) とは、人間が死後行くとされる 六種の冥界のことで、 地獄道 (じごく)・餓鬼道 (がき)・畜生道 (ちくしょう)・ 修羅道 (しゅら)・人道 (人間)・天道があり、 人は因果応報により、 死後はこの六道を輪廻転生する (生死を繰返しながら流転する)と言います。 六道珍皇寺の門前には多数の石地蔵があり、 その辺りは、平安時代は 墓所の鳥辺野に至る道筋に当たり、 「六道の辻」と呼ばれ、…