尖閣諸島漁船衝突事件と尖閣国有化について調べる前に、この本を読んでおけばよかったと思った本が以下に紹介する『暗闘 尖閣国有化』だ。各方面に詳しく取材している。著者の春原剛氏は日本経済新聞の記者であるので、ネット上にある日経の記事と重複する箇所もあった。ただ、ステレオタイプに中国悪玉論に立っているところは、CSIS客員研究員も務める日経記者の限界だろう。逆に、そのことを差し引いて読めば、とても興味深いことが見えてくる。 尖閣諸島漁船衝突事件は、事件を煽った前原国土交通大臣、岡田外務大臣に対して、事件を鎮静化しようとした仙谷官房長官、福山官房副長官の構図。岡田氏は原則論を重視する原理主義者の立場か…