ニュースで、「外国人の国民健康保険の未納が年間4000億円にのぼる」という言説が広がっていると知った。あまりにも大きな数字に、思わず目が止まった。 けれどすぐに、厚生労働大臣が「それは事実ではない」と否定したという記事を見た。実際、厚労省が発表している2022年度の国保の未納額は、日本人も含めて1457億円。つまり、4000億円というのは、事実に基づいた数字ではなかった。 だけど、こういう数字って、不思議と印象に残る。根拠のない情報でも、感情に火をつけるような形で広がっていく。特に「ずるい」「優遇されている」といった感覚が絡むと、怒りや不満に変わって拡散されていく。 いまは“アテンション・エコ…