《前回からのつづき》 383系が増備され、長野駅発着の運用がすべて置き換えられた後も、松本駅・白馬駅発着の「しなの」の運用は残り、381系は4往復のみに充てられるようになり、JR西日本の381系とは対称的に風前の灯になりつつありました。 それでも、1998年の時点でクロ381形0番代は7両すべてが残っており、後から改造されたクロ381形50番台はすべて廃車・区分消滅し、展望室が自慢のクロ381形10番台もかろうじて廃車を免れていた状態になりました。 とはいえ、JR東海に継承された381系たちの運命は、383系が増備され始めた時点でそう長くないことは必然でした。これは、JR東海の方針とも大きく関…