おおむね18歳以上時点で、発達障害と診断を受けた発達障害者のこと。成人の発達障害とも呼ぶ。
精神科にて各種精神疾患と診断されたのちに、児童精神科で各種発達障害が原因だと診断される場合が多い。主な問題としては、当初統合失調症などと判断されていたのが、後になってアスペルガー症候群などと判明する事例である。診断名が二転三転することで、当事者の動揺が大きく、二次障害が出るのも深刻である。
発達障害児に比べ、成人当事者への医療・福祉等の社会のサポートが遅れ気味であることが指摘されてきた。2006年に発達障害者支援法が施行されてから、地方自治体などによる社会福祉法人への委託事業として、全国の発達障害者支援センターが設立され、発達障碍者への支援環境が調いつつある。
発達障害者支援センターを起点に、就労移行支援事業所、就労継続支援事業所や障害者職業センターとの連携を行った上での就労支援も行われるようになり、発達障碍者の社会復帰の道筋がつけやすくなった。
スラングとしては「自称アスペルガー症候群」「自称アスペルガー障害」「自称アスペルガー」「自称アスペ」が流行している。