藤枝の友人を大原へ誘った。桜の季節である。四条烏丸から地下鉄烏丸線の終点である国際会館前まで行き、そこから大原行きの京都バスに乗るのである。京都には市バスも走っているが、市バスは京都北部をカバーしていないのでベージュ色の京都バスに乗るのが唯一の方法である。 バスに40分くらい揺られて行くと大原バス停に到着する。バス停からの景色は遠くに桜の霞むような木々がまだらに望めていて、京都の北部でももう桜の季節の終わりを感じさせる。しかし、花寒という言葉があるくらいであるから空気は凜としており、日射しが強いことが唯一の助けである。 大原の名残の桜一枝 季節外れの観光地、朝も早いためかどの店も閉じており、三…