問題が変わらない以上、指導法も変わらなかったということ 高校を卒業して現役で都内の私立大学に進学したのは1990年のことでした。私は第二次ベビーブーム世代(1972年生まれ)なので、とにかく子どもが多く、何をするにも競争が厳しかった記憶があります。今のような多様性が社会になく、ネット社会などほぼほぼ存在もしませんでした。だから旧態依然の価値観が世の中を支配し、一つでも偏差値の高い中学高校から、有名な大学に進学し、いわゆる名の通った東証一部上場の企業に就職すれば人生は安泰だと、多くの人が思い込んでいた時代を生きてきました。 私もいつの間にか偏差値教育の渦の中に巻き込まれ、気が付けばよく分かりもし…