久しぶりの読書記事です。桐野夏生さんの『日没』です。彼女の小説を読むのも久しぶりになります。 内容は国家権力に抑圧された閉塞感を描く、いわゆるディストピア小説です。 日没 (岩波現代文庫, 文芸352) 作者:桐野 夏生 岩波書店 Amazon あらすじ マッツ夢井はアダルト向けの女性小説家です。ある日、総務省の「文化文芸倫理向上委員会」というところから召喚状が届きます。マッツは指定された千葉県のある駅に向かい、そこから車で海岸沿いの崖っぷちに立つ療養所に連れていかれます。 そこは療養所とは名ばかりで24時間監視体制の収容所でした。マッツは自身の小説が政府の方針にそぐわないから反省して、政府の…