戊辰戦争時、新政府によって編成された海軍が母体となり発足した、大日本帝国の海軍組織。第二次世界大戦終戦まで存続。
Imperial Japanese Navy(IJN)
明治期は、日清戦争、日露戦争での戦勝に大きく寄与し、特に、日本海海戦は海戦史上に残る戦闘となった。
大正期以降は、米英海軍と大建艦競争を繰り広げ、ワシントン・ロンドン海軍軍縮条約に関わる統帥権干犯問題などでは、政党政治の衰退も相まって、シビリアンコントロールからの逸脱傾向を強めた。
第二次世界大戦(太平洋戦争)では、開戦劈頭こそ真珠湾攻撃、マレー沖海戦などで圧倒的な勝利を収めたものの、ミッドウェー海戦以降、南太平洋戦線で米海軍との消耗戦に突入し、物量的に劣る弱点を露呈することになる。
終戦によって海軍は解散したが、警察予備隊→海上自衛隊の創設時に、旧海軍の士官兵が多く参加しており、その名残が今でも「金曜カレー」などの習慣に見られる。