「おいらあね,政治でもなんでも,一人残らず敵になってくれなくちゃあ,思うような仕事は出来ねえと考げえている。こっちに赤誠というせえあれあ,そ奴(いつ)が何よりの相棒だよ。みんなによく思われ,惚(ほ)れられて,なにが出来るえ」(『勝海舟(二)』,子母沢寛,新潮社) 勝海舟(二) (新潮文庫) 作者:寛, 子母沢 新潮社 Amazon ○日本人は他者からの評価を過度に気にしやすい国民である言われてていますが,他者からの評価など,そのほとんどは噂(うわさ)の域を出ず,ちょっとしたことですぐに手のひら返しに変わってしまうような無責任でいい加減なものです。そんなものに振り回されて,自分が本当にやりたいと…