屋根瓦

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。 お客さんの新年会に参加したときに、一人でやっている左官屋さんと隣になりました。左官と瓦はお互いに仕事が激減している業界で、どれくらい仕事量が減ったかという話しになり、「瓦の出荷枚数ベースだと、最盛期の何割減だと思いますか？」と聞くと、左官屋さんは「んー、確かに瓦屋根は減っとるし、三割減くらいかな」と答えてくれました。 すでに終わっている業界 正解は三割減ではなく、九割減です。一割減ではなく、九割減。めちゃくちゃ単純に表現すると、仕事量が九割減ったわけです。左官屋さんもびっくりです。九割減の業界なんて終わったも同然です。 瓦業界のために…

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。 23歳だった1995年の9月末か10月頭あたりに、僕は神戸にいました。阪神淡路大震災から8ヶ月あまりだった当時の神戸は、現在の街からは想像できないような状態で、至る所で家屋が倒壊し、一見すると普通に建っているように見える集合住宅でも、一階部分の駐車場が潰れていたり。また、テレビで見たように高速道路が倒れていました。 震災復興に派遣され、慣れない環境に疲弊。 当時の僕は修行先だった名古屋市の(資)岡戸建材店さんから、災害復旧に伴う新築屋根工事で、先輩職人2人と共に神戸に派遣されていました。神戸には8日ほどいたと思います。仕事を初めてまだ…

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。 先日、HPのフォームからこんな問い合わせがありました。 『笏谷石瓦のネット記事を読んでいたら、参考記事として、「屋根が石でできている？丸岡城」というあなたのブログが出てきて、屋根誠さんを知りました。実は我が家も瓦の割れやズレがあって、修理したいのですが、頼りにしていた工務店が数年前に廃業してしまい、どこに頼んだら良いか悩んでおりました。この程度の仕事でも引き受けてもらえるでしょうか？』 当然のことながら断るわけもなく、記載されていた住所をGoogleマップに入力して見てみると、20年ほど前にうちで葺き替えしたお宅でした。日時を決め、訪…

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。 師匠の引退で集まりました。 久しぶりにたくさん飲みました。 といっても、僕はそんなに飲めないので、せいぜいビール大びん2本くらい。僕が二十代前半に修行させていただいた(資)岡戸建材店さんがあり、代表であり、師匠である岡戸さんが引退するということで、昔、一緒にさんざん飲んだ同世代の仲間とお疲れ様会を開いたんです。 名古屋市今池、焼き鳥の名店『きも善』 岡戸さん以外の3人と初めて出会ったのが『きも善』でした。当時の僕は24歳で、他の3人は25歳。1歳しか違わないので会議の後にはよく飲んだものです。 名物『遮断機』久しぶりに食べたけど美味い…

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。 割れた瓦の交換に行ってきました。 これを外して 外してから新しい銅線を取り付けて 新しい瓦を加工して葺き戻しました。 この瓦は右袖とか大袖とか呼ばれるものです。和型の瓦が使われている切妻屋根の大半に使われています。一見すると、すべての家で同じ大きさの瓦が使われているように見えますが、実はけっこう違います。どれくらい違うかというとこれくらい。 今回、使ったのは真ん中のものですが、現場で確認しないと分からないので、三種類を持っていきました。 重ねてみると分かりやすいかも。 なぜ大きさが違うのか？ 右袖瓦は大きさが合わないとまったく使えない…

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。 築50年ほどの家の屋根点検と見積りを依頼されて行ってきました。屋根に上がり、一通り点検して、写真を撮って屋根から下り、お客さんに説明しました。まだ50年ほどなので、漆喰の塗り直し等の修理で充分。写真を見せながら、そんな話をしていると、お客さんが「さっきから聞いていると、葺き替えの必要はないということ？」と言うので、もちろん必要ないと答えると「実はすでに2社に見てもらったけど、2社とも葺き替えしかないと言っていて、必要ないと言われたのは初めてだ」と言われました。 葺き替えなんて思いつきもしない。 どんなところに見てもらったのかわかりませ…

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。 うちから車で2分、徒歩で10分ほどのご近所さんから連絡があり、行ってみると道路に瓦が落ちていました。 すでに端に寄せられていたものの、けっこうな量です。屋根を見上げてみると降り棟の鬼瓦が落ちていました。 落ちていたのは東側で、落ちていない西側の鬼瓦はこんな感じ。 大屋根で外れた鬼瓦が、いったん下屋根にバウンドして道路に落下。 違う角度から。 現在は落下しにくくなっています。 降り棟の鬼瓦は構造上、どうしても落ちてしまうことがあります。特に数十年前の施工方法、材料だと防ぎようがないことでしたが、現在は違う施工方法と材料もあるので、落下す…