5月25日の「ホゴネコ(0525)」の日に『滴一滴(250525)』は思う▼今すぐには読めなくても、常備薬のように本棚に並べてもらうだけで構わない▼仁尾智さんの歌集「また猫と 猫の挽歌集」(雷鳥社)。多くの保護猫を引き取り、共に暮らしてきた仁尾さんの猫の死を悼む歌▼本を企画したのは三軒茶屋で猫本専門の書店「キャッツミャウブックス」の安村正也さん。保護猫を「店員」として迎え、書店の収益の一部を保護活動に寄付▼つらくて「もう猫は飼えない」と思っている人が、再び保護猫に手を差し伸べるきっかけになってくれれば―。「また猫と」という書名にはそんな願いが込められた▼猫の殺処分ゼロを目指し、命を最後まで大切…