建設分野では現在、世界のプラスチック生産量の23%を、材料そのものとその包装・保護に使用している。そのうちのかなりの部分がリサイクルされず、環境中に散乱したり、埋立地に捨てられたりしている。このような石油系プラスチックによる環境問題に対して、バイオプラスチックのような生体複合材料の開発は、パラダイムシフトを意味する。キーワード:バイオベース材料,建築,環境,循環型経済,ライフサイクル 1. はじめにプラスチック汚染問題は、地球環境問題の中でも喫緊の課題となっている。海洋には269,000トン以上のプラスチックが存在すると推定され,緊急の防止策がとられなければ,2050年には重さにして魚よりもプ…