tougoku-kenki.hatenablog.com いよいよこの調査の本命というべき矢傷の記録を確認していきます。先行研究を基準にしてみると、 ■トーマス・コンラン 『南北朝期合戦の一考察 ――戦死傷から見た特質――』(※1)矢 523〔73%〕太刀 178〔25%〕鑓 15〔2%〕石 5〔1%〕(引用者注:1333年(元弘年間)から1394年(明徳年間)までの記録) ■鈴木眞哉 『「戦闘報告書」が語る日本中世の戦場』(※2)矢疵・射疵 五〇〇人 八六・〇六パーセント切疵 五六人 九・六四パーセント石疵・礫疵 一五人 二・五八パーセント鑓疵・突疵 九人 一・五五パーセントその他 一人 〇…