大河ドラマ「べらぼう」は、前週4月27日の放送お休みを挟んで、5日から蔦屋重三郎の青年期編がスタートしました。耕書堂の発展と蔦重の活躍に期待が膨らんでいきますね。 さて今回のコラムですが、蔦重とは離れて徳川家について書きます。8代将軍・徳川吉宗が自身の血筋で将軍家を継いでいこうという意思で設けた御三卿(田安、一橋、清水家)を取り上げてみます。 田安家は吉宗の二男である宗武が創設した家です。徳川宗家は宗武の兄である家重が継ぎましたが、器量の面で宗武の方が勝っている言われ、一時は次期将軍の候補にする動きもあったようです。 徳川家には、初代家康が血脈を守るために創設した尾張家、紀伊家、水戸家の御三家…