采女の袖 吹きかへす 明日香風 都を遠み いたづらに吹く (うねめのそで ふきかへす あすかかぜ みやこをとおみ いたづらにふく) 志貴皇子 万葉集・巻一・51 〈現代語訳・口語訳〉 采女の袖を吹きひるがえす明日香の風、今は都が遠いので、空しく吹いている。 奈良県高市郡明日香村 甘樫丘(あまかしのおか) ※明日香(あすか) 奈良県高市郡明日香村およびその付近、広くは東は稲淵(いなぶち)山、南は桧隈(ひのくま)、西は軽(かる)にかけての丘陵地、北は桜井市・橿原市および高取町(たかとりまち)の1部を含むが、普通は中心部の島庄(しまのしょう)・橘(たちばな)あたりから雷丘(いかづちのみや)へかけての…