生と死の間に広がる謎に満ちた領域、それが「魂の行き場」。 人々はこの場所がどこにあるのか、何を意味しているのかを長い間考え続けてきた。 ある日、私もまた、その謎に心を奪われた。 「魂の行き場は、人々が最も大切にした思い出と繋がる場所だ」と祖父は語った。 祖父は愛する妻との幸せな瞬間を思い出し、この場所にいるという。 「おじいちゃん。ここはどんなふうに映っているの?」 「どんな風も何も、おばあちゃんと居た景色そのままさ」 「ここからでは時間の経過もわからない。ただただ幸せな時間と現実ではないという寂しさがどこかにある」と祖父は言う。 私は他にも友人に話を聞きに行った。 「ナオコいる!?」 「あら…