何かで埋められるはずもないことわかっていても、それを誰かの承認で埋めようとする。 意味などないとわかっていても、それを止められない自分がいる。 とにかく、この痛みから逃れたかった。 朝が来たこともわからないまま、夜の道を歩き続ける日々が増えた。 『本当』を語れぬまま底に沈んでしまう。 眠気がなかなか取れず、しばらく眠り続けた。 食料をたくさん買い込んで、すぐに何か食べられるようにした。 食べることを拒否すれば、生きることを拒否することになる。 昼を過ぎた頃、 たまごサンドとサラダを作ってコーヒーを淹れた。 相変わらず外の世界は暑くて、夏はまだ騒いでいる。 夏を拒否し、深い海の底に沈んで世界を閉…