運動中の接触や転倒などにより、児童生徒が口腔内を負傷したり、歯が欠けたり抜けたりすることがあります。今回は、そうした場面での観察のポイントと応急処置についてまとめます。 歯の構造 基本のアセスメント(共通事項) 重度のケース 中等度のケース 軽度のケース まとめ 歯の構造 歯の構造 基本のアセスメント(共通事項) 問診:いつ・どこで・どのような状況で負傷したか/痛みの有無とその程度 視診:顔色、口の開閉の様子、歯列・歯の位置、歯の欠損・破折、歯肉の腫れや出血の有無 バイタルサイン:呼吸・脈拍・血圧・体温・意識レベル 既往歴:歯列矯正の有無、かかりつけの歯科医院があるかどうか 重度のケース 【主…