先日、出雲大社に初めて参拝してきた。 日本が誇る有数の神社であるため、礼を失したり思い残したりすることが無いように、事前に『出雲国風土記』を始めとして10冊ほど出雲大社に関する書物を読んで予習し、準備万端で参った。 意気揚々と鳥居をくぐり、立派な社殿の数々、評判の大しめ縄など見るべきところは一通り見て回ったのだが、事前の期待とは裏腹に「大きい」以外にどうも印象に残らない神社であった。挙句の果てには、大社背後にそびえる禁足の山に興味が移る始末である。 社格や歴史は誠に申し分ないのだが、なぜこのような印象になってしまったのであろうか。 あの素晴らしい大社がさほど自分の心を動かさず、印象に残らなかっ…