今回は、問いについてのお話です。 「易は自ら問いを発する人に対してのみ己自身を開示する」 これは、心理学者カール・グスタフ・ユングの言葉です。ユングは、人間の無意識の深淵に光を当て、偶然の一致(シンクロニシティ)という概念を提唱しました。彼はまた、易経の研究にも取り組み、そこに宿る叡智を探求しました。 問いがすべて ">易占の本質は「問い」にあります。問いが明確であるほど、卦は鋭く的確な答えを示します。64の卦が織り成す宇宙のルールは、六爻占術においても変わらず、占断の方法こそ異なりますが、その根源は一つです。 私は、前回のブログで、黄色い5羽の鳥の話をしました。偶然に起こったように見えるこの…