本の紹介文、ブック・レビュー。 通常はいわゆる新刊本について行われることが多く、読者の書籍選びにあたって参考に供する意味を持つ。
ニッポンの書評 (光文社新書)
関連リンク 書評 - Wikipedia 好書好日|Good Life With Books http://www.yomiuri.co.jp/book/review/ 書評サイト-本スキ。 ビジネス書の書評・要約まとめサイト bookvinegar-ブックビネガー HONZ - 読みたい本が、きっと見つかる!
『星の王子様』で知られるサン=テグジュペリの新訳版が出され、その書評を読んで思ったことを書きます。 今回出されたのは、『夜間飛行・人間の大地』ですが、書評では、彼のことを、科学時代の申し子でありながら、豊かな詩情と誠実な思想を書いた作家だったと言っています。また、墜落事故の後、イスラム系の遊牧民に救われ、人間だれしも持つ「気高さと博愛」を砂漠の民が教えてくれたことに注目しています。 この書評の内容には、全く同感以上の感服を感じましたが、私が以前から『人間の大地』から、感じ取ったところは、別の記述の中にもあります。『星の王子様』で、「本当に大切なものは目に見えない」というセリフが有名ですが、これ…
こんばんは 7月ももう中盤ということで、復職してだいぶ経ちますね。 8月からは16時までの勤務ということで、給料は18万円ですが、労働環境は見方を変えるとホワイトなのかもしれない。 さて、イライラを脇に置いて今回書評していくのは「インターネット文明 岩波書店」です。 インターネット文明 (岩波新書) 作者:村井 純 岩波書店 Amazon もはやインターネットがない世界は、酸素がない世界と表現している本書です。 確かにそうですよね。インターネットはもう文明レベルだと思います。 この本の良いところは、インターネットの発展を分かりやすくしかも前向きな捉え方で表現しているところです。夏になると私、戦…
みんなの少年探偵団2作者:有栖川 有栖,歌野 晶午,大崎 梢,坂木 司,平山 夢明ポプラ社Amazon 収録作は以下。 「未来人F」有栖川有栖 「五十年後の物語」歌野晶午 「闇からの予告状」大崎梢 「うつろう宝石」坂木司 「溶解人間」平山夢明 前作の感想はココ。 それを受けての二作目だけあって、さらに凝った作品が集まった印象。 特に、現代の視点から語り直した作品が多かったのが印象的。 ただし、坂木司のようなネガティブな方向性はちょっといただけない。 平山夢明に至っては、自分の作風に持って行きすぎていて、気色悪さしか残らない。 というわけで、自ずと残り三作がベスト3ということになる。 中でも、と…
『愚か者の身分』(西尾潤,徳間書店,2021年5月15日)を読了。 偽装結婚の複雑さ――書類だけでは終わらない 身分制度の闇――生きる権利はあっても,選べる人生は少ない 密輸の経済学――税関を回避することで得られる利益 人間の質感――花崗岩に例えられる人間の本質 総括――不条理に抗う術とは ランキング参加中読書 偽装結婚の複雑さ――書類だけでは終わらない 偽装結婚は簡単そうだに思われがちだが,結構面倒な案件である。 婚姻届を提出するだけではない。入国管理局に何度も出向かなくてはならないし,付き合って何年か,写真はないのか,一緒に寝ているか,ベッドはシングルかダブルか,歯ブラシの色は何色か,など…
あらすじ・概要 王女レティ―ツィアは政治的に対立する兄たちが国を分裂させないように、「おこぼれ」で次期国王に選ばれる。国王はナイツオブグラウンドと呼ばれる騎士たちを集めなければならない。彼女は騎士の第一席デュークとともに国内のトラブル解決とと騎士集めに奔走する エンタメ性と重層的なテーマがすごい 1巻ごとに盛り上がりを作りながらも、長編としてのオチもつけ、多重的なテーマをうまくまとめ、大量の登場人物をきちんと描いていくライトノベルです。 ここまで来ると職人芸めいたものを感じます。 ふたりの兄の政治的対立で国が分裂するのを防ぐために次期国王に選ばれたレティ。「おこぼれ姫」として意に沿わない権力を…
ハラハラする展開より、静かに深まる人間模様が心に残る──アン・クリーヴスの長編警察ミステリー『哀惜』。イギリス南西部を舞台に、淡々と進む捜査と丁寧な人物描写で紡がれる本作は、派手な展開のない“正統派”を極めた一冊。この記事では、『哀惜』の魅力と読後の余韻についてたっぷりと語ります。 あらすじと書籍情報 感想|淡々と進む正統派ミステリーの魅力 静かに進む物語と、丁寧すぎるほどの人物描写 捜査は“足”で、人の心は“人”でしか動かせない マシュー・ヴェンという男と、彼の“日常” まとめ
おはようございます。 読書がライフワークになっている 医療業界のコンサルタント ジーネット株式会社の小野勝広です。 これからの時代で 「キー」になるものに対しては 興味を持ったほうがいいと思います。 自分のアンテナをビンビンにして 重要な最新情報には敏感でありたいですよね。 量子力学…。 なぜか私のアンテナに引っ掛かってきました。 今回ご紹介する書籍は、 【 現象が一変する「量子力学的」パラレルワールドの法則 】 です。 本書をピックアップした理由 『 現象が一変する「量子力学的」パラレルワールドの法則 』 村松 大輔 サンマーク出版 を読みました。 本論とは無関係ですが 量子力学に関心を持っ…
毎週日曜日は、この一週間に週刊誌や新聞などの書評やブックレビューに取り上げられた本を紹介しています。読書の際の参考になれば幸いです。書評内容やレビューについては各誌・HPなどをご覧ください。 今週の書評本 ( 7/7~7/13 全113冊) *表示凡例◆掲載された媒体: 発行号数 掲載冊数書籍タイトル 著者.編者 出版社 税込価格 書評掲載回数(②回以上を表示) ◆サンデー毎日「遠回りの読書」: 7/20 号 2 冊ジジイの昭和絵日記 沢野ひとし 文藝春秋 2,255 ②中華料理と日本人 帝国主義から懐かしの味への100年史 岩間一弘 中公新書 1,166 ② ◆女性セブン「セブンズライブラリ…
ネタバレ含むので、未読の方はご注意ください。 きっかけ 個人的感想 ぽかーんと考えてみたこと <作品の背景> <正義の矛盾> <現代の正義、やっぱりSNSが…> <私たちがなすべきこと> きっかけ 図書館に入るとまず新着図書などの開架コーナーに向かう私。選び方は完全に私の直感任せです。「何これ面白そ!」とセンサーが反応したら手に取って、あらすじも見ないで貸し出します。この、図書に対し無愛想とも言えるやり口で読了したのが、表題にある『復讐には天使の優しさを』でございます。 選んだ理由は簡単。タイトルから並々ならぬ怒りを感じたからです。 「復讐」という熾烈な言葉の後に、「天使の優しさ」というフレー…
「ソーシャル・ディスタンス」。2020年初頭に始まったコロナ禍の頃、これでもかというくらい耳にした言葉だ。人と集まらない、集まる時は距離を取る。“普通”が何を指すかは難しいが、コロナ禍前と同じような生活ができるようになった今、もはやその言葉は苦い記憶と共に懐かしくも感じる。 『アンソーシャル ディスタンス』/金原ひとみ|距離感にもがく女性たちの物語 アンソーシャル ディスタンス(新潮文庫) 作者:金原ひとみ 新潮社 Amazon 金原ひとみさんの『アンソーシャル ディスタンス』は、女性たちを主人公とした5編の短編集。彼女たちは人との距離感にもがきながら、何かに頼っている。その何かは、ストロング…