本の紹介文、ブック・レビュー。 通常はいわゆる新刊本について行われることが多く、読者の書籍選びにあたって参考に供する意味を持つ。
ニッポンの書評 (光文社新書)
関連リンク 書評 - Wikipedia 好書好日|Good Life With Books http://www.yomiuri.co.jp/book/review/ 書評サイト-本スキ。 ビジネス書の書評・要約まとめサイト bookvinegar-ブックビネガー HONZ - 読みたい本が、きっと見つかる!
本を読むといいよっていう理由が88個も書かれている本です。 読書を始めようかな、でもちょっとやる気が出ないな そういった人にがこの本を読めば、読書のモチベーションを上げることができるのではないかと思います。 10年くらい前に出た本らしいですがリニューアルしたみたいですね。 心に残った言葉がたくさんあるので5つ抜粋して紹介します。 「これから起きる未知の難題に対する答えは全てどこかの誰かが本に書いてくれている」 これが本を読む一番の理由かもしれないですね。 なにか悩みだったり知りたいことがあったら、その内容について書かれている本を読めば解決するよということです。 どの分野にも詳しくて説明してくれ…
さてさて、本日は 「福島第一原発 一号機冷却「失敗の本質」 について書いていきたいと思います。 福島第一原発 1号機冷却「失敗の本質」 (講談社現代新書) [ NHKスペシャル『メルトダウン』取材班 ] 価格:924円(2022/5/18 14:52時点)感想(0件) まず、著者が、「NHKスペシャル取材班」なんですが 取材量がすごい です。 記者ってこんなに取材せなあかんのや…というのが全編を読んだ後の感想です。 この取材に基づいて書かれた本を、1000円程度で読めるというのは、非常にコスパがいいなあ、と思います。 特に、当時のTV会議の資料をめっちゃ見る、という仕事があったのですが、これは…
友部正人『バス停に立ち宇宙船を待つ』(ナナロク社、2015年3月刊)(ナナロク社公式サイト・本書紹介ページ) バス停に立ち宇宙船を待つ 作者:友部 正人 ナナロク社 Amazon 自宅の電線の上のイソヒヨドリ。 彼らがわたしたちの隣人であることを、いつも思い出させてくれる。 自宅の電線の上のイソヒヨドリ。 イソヒヨドリ(2022.3撮影、漁港にて) 自宅に同居している――というより娘ムコであるわたしが住んでいるのが妻の実家で、だから一緒に住んでいる義父が、わたしたちの増築した“第2リビング”の吐き出し窓の外に、縁側代わりにテーブルを拵えてくれたのはもう何年前だったか、そこに腰かけて次男(現在6…
SGDsって流行っているけど、結局よくわからんなと思って手にとってみました。 この本を読んで基礎くらい理解しようって思ったのですが、思っていたより基礎の基礎しか書かれていませんでした。 初めての方におすすめとも言えます。 どちらかというとなぜ企業がSDGsに取り組むのか、そしてそのメリットなどについて書かれていました。 当初の目的とは違ったけど、それはそれで勉強になったなというのが個人的な感想です。 意外と知らなかった基礎の基礎 ・17の目標に対して、169のターゲット(具体的な目標)が定められているということ。 169も具体的な目標があったのか、と感じました。 抽象的な内容だと個人が自由に解…
なぜ日本人は空気を読むのか?というテーマの本です。 スマホ脳と同様に、「生活の発達に対して遺伝的な進化という意味では適応できていないために起きる、脳の本能的な反応」について書かれていた感じがします。 venenatum.hatenablog.com 幅広い内容が書かれていたので、個人的に面白かった内容3つを紹介します。 1. 協調性の高い人ほど不正を許せない 協調性というのは集団で生きるための力で、逆に働けば自分たちと違うものを排除しようとします。 そのため協調性が高い人ほど、コストを払わずに美味しいところだけを持っていく「フリーライダー」が許せないんだそうです。 最後通牒ゲームという実験があ…
新100のきほん 松浦弥太郎のベーシックノート(マガジンハウス新書) 作者:松浦弥太郎 マガジンハウス Amazon マガジンハウスが新書を出し始め、第一号の著者が松浦弥太郎というのが「いかにも」という感じがして良い。この人の書くことはいつも同じで、昭和生まれのおじいちゃんのよう。正直、令和の時代には古臭く感じるが、固定客が毎回買ってるのかなと思うと、それも納得。30分あれば読める一冊。 永いおあずけ 作者:みうらじゅん 新潮社 Amazon みうらじゅん氏による短編集。映画化された「変態だ」を筆頭に、どれも「不倫、SM、後ろめたさ」というキーワードが共通する。文字数は少ないが、リアルに情景が…
(前回から1年も開いてしまいましたが、)第6回関西デジタルヒストリー研究会を以下の要領にて開催いたします。今回は、今年ついに刊行されたHandbook of Digital Public Historyの書評会です。Zoomミーティングを利用しての開催ですので、遠方の方も奮ってご参加ください。 記 日時: 2022年7月24日(日)13:00~15:00(JST) 開催形式:オンライン(Zoomミーティング) *定員100名 プログラム: 開催趣旨:13:00-13:10 菊池信彦(国文研) 報告1:13:10-13:40 Mary Larson. “Shifting the Balance …
こんにちはしろはです。今回は『七回死んだ男』(西澤保彦/著)を紹介します。※本文にはネタバレを含む場合がありますので、ご注意ください。 新装版 七回死んだ男 (講談社文庫) 作者:西澤保彦 講談社 Amazon あらすじ 人物紹介 感想 ネタバレありのコメント 物語の結末 久太郎の人相 あらすじ 幾度も繰り返される殺人。殺されるのはいつも渕上零治郎。それは、現実の出来事。だが、それを認識できるのは孫の久太郎だけ。時間の“反復落とし穴”に嵌まり込んだ久太郎が、祖父の命を救うべき孤軍奮闘するが…。(BOOKデータベースから引用。) 人物紹介 大庭久太郎:加美寿の息子。キュータローと呼ばれるが、本名…
色々な子育て本を今まで読んできました。本を読むたびに著者の意見に感銘を受けるのですが著者によってやっぱり主張が少しずつ違う。 そのためか、僕の子育ての考え方も色々迷走しております(苦笑) 僕のブログを読んでくださっている方はお気づきかもしれませんが、大学受験の話は、それはもうコロコロ意見が変わっている(笑) ↓大学の推薦入学を否定したいた記事 今の指定校推薦は結果的に子供の将来の為にならないだろうと思う理由 - 中堅 私立中学でもいいんじゃね? ↓総合型選抜試験はいいのではないかと思い改めた記事 大学入学共通テストを難化しても意味がない。改革すべきは大学で学ばなくなる事 - 中堅 私立中学でも…
マイクロソフトで右クリックとか、ドラッグアンドドロップとかを生み出したプログラマーである、中嶋聡さんが書いた本です。 時間術の本になっていますが、半分くらい自伝でもあり、かなり面白いです。 その中でも面白かったエピソードを3つ紹介しようと思います。 1. 時間術について 時間術についてこの人は、「2:8の法則」を提唱していました。 最初の2割の期間で仕事の8割を終わらせ、残りの8割の期間で流しながら2割を完成させる。 っていうのがこの人の理想の時間術らしいです。 正直、真似することはできないなって感じましたが、「ラストスパート型」ではなく、「スタートダッシュ型」のほうが良いということは理解でき…
猫に学ぶ いかに良く生きるかジョン・グレイ 著鈴木晶 訳みすず書房2021年11月1日 第1刷発行 何かの書評でみて、面白そう、と思って図書館で予約していた。結構、長いこと待った。著者のこともよく知らずに、”猫”に惹かれて借りたのだが、なんと、本文中に養老孟司さんのコメントがでてきた。そして、裏表紙の説明にも引用されていた。 裏表紙には、”私が猫と遊んでいるとき、私が猫を相手に暇つぶしをしているのか、猫が私を相手に暇つぶしをしてるのか、私にはわからない。」これはモンテーニュの言葉。 政治哲学者ジョン・グレイは本書で、何世紀にも渡る哲学や、コレット、ハイスミス、谷崎なの小説を渉猟し、人が猫にどう…
・伊庭正康さんの新刊 今回の著者さん。 伊庭正康さんになります。 過去にも何冊か書評。 当ブログでも書評記事がございます。 伊庭正康さんと言えば仕事術全般。 時短系のテクニック。 仕事や生活に役立つスキルや考え方が満載。 そのような本を書いている方の印象があります。 今回も取り入れたいと思える技が満載の1冊です。 書名:無駄ゼロ、生産性を3倍にする 最速で仕事が終わる人の時短のワザ 著者:伊庭 正康 出版社:明日香出版社 出版年:2022年4月8日 ページ数:200ページ スピードと質が劇的に上がる。 80のTipsが章ごとに書かれています。 ちょっとの工夫でサクサク進む。 1日の時間を有限な…
どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。 今日のタイトルは、「朝井リョウ著 『星やどりのの声』(角川文庫)を読みました!」です。 ということで、今日は久しぶりに最近読んだ小説のご紹介をしていきたいと思います。 最近といっても、本書は、実はつい先ほど「読了」したばかりの「読みたてほやほや」の一冊です。 まずは、著者の朝井リョウさんについてです。 朝井リョウ(あさい りょう) 1989年岐阜県生まれ。早稲田大学在学中の2009年、『桐島、部活やめるってよ』で、第22回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。13年『何者』で、第148回直木賞を…
読書感想 2022年5月 「本と出会うのは運命。わざわざ探さなくとも、読むときは読む」 最近、本の情報を集める時間がめっきり減りました。昔は雑誌の書評欄や本屋の店頭を眺めては、好みの新刊がないかチェックしたものですが……。 新規開拓をするパワーがないのですね。 時間がないから、調べても読みたい本リストが厚くなるだけだから。 手にとるのはかつて好きだった作家や、その流れを汲む人ばかり。消極的な読書姿勢だなあと我ながら思います。 贔屓の作家を読みつくしたいタイプなので、運命に任せるのも悪くない。けれど、ときどきは目新しい本も読みたい。 そんなときに役立つのがTwitterです。 私は個人書店のアカ…
樋田毅さんの『彼は早稲田で死んだ 大学構内リンチ殺人事件の永遠』(文藝春秋)が大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した。 日本文学振興会HPより 1972年11月、早稲田大学で革マル派が文学部2年生の川口大三郎君を自治会室で殺害した事件とその後の闘いを描いている。 早稲田の暴力支配と樋田さんについては、このブログでも、私のネットコラム「ニュース・パンフォーカス」でも紹介してきた。 takase.hatenablog.jp 当時、同じキャンパスで革マル派と闘った「戦友」として、受賞はとても喜ばしい。おめでとうございます。 樋田さんは朝日新聞の阪神支局襲撃事件取材班のキャップとなり、『新聞社襲撃 テロ…
・亀田俊和氏の勤務先への抗議などは、絶対にやめて下さい。宜しくお願い致します。 ・初めて当エントリーを読まれる方は、亀田俊和 - Wikipediaの他、以下の「呉座勇一事件(呉座騒動)」に関する記事などの、ご一読をお勧め致します。 kensyoiinkai.hatenablog.com kensyoiinkai.hatenablog.com kensyoiinkai.hatenablog.com 「匿名で悪口スクショが続々と…」呉座勇一氏“中傷投稿”問題、渦中の北村紗衣氏が語る顛末 | 文春オンライン 自分を責める気持ちが湧いてきて…呉座勇一氏“中傷投稿”問題、北村紗衣氏が語る「二次加害の重…
一日一回バナークリックで応援いただけると嬉しいです! 最近の反発は一時的だとモルガンスタンレー証券のストラテジストが言っております(Bloomberg記事)。「その後は再び下落すると依然、確信している」とのことです。同氏は、一部で底を打ったとの見方があるが、まだだといわれています。リセッションは見込んでいないが、そのリスクは高まったともいっております。 この方の言われることが当たるかはわかりません。個別のストラテジストの意見を一部取り上げても意味はありません。ですので、聞き流していただければと思います。 ただ個人的には、今年は厳しい年だと方々でいわれていた中で、この程度で終わるとしたら、本当な…
「文章を書くのが好き」という、わずかばかりのアイデンティティと盛大な承認欲求を武器に先月、少しだけライターの仕事をしまして、一回飲みに行けるくらいのお金をもらいました。 レビュー系の記事だったのだけど、なんの記事かは明かさないという条件。 僕は「この記事僕が書きました見て読んで拡散して!」という承認欲求爆盛り熱盛りのストーリーをイメージしていただけに、その反動がちょっとだけあって、個人ブログを書く気力がなくなってしまっていました。自分が得意と思っていた書評も、本を読もう、という気になれなくて停滞中です。 さしみ。
川本三郎*1「旅する歌人の系譜継ぐ 寂寥と哀感」『毎日新聞』2022年1月8日 細川光洋『吉井勇の旅鞄 昭和初年の歌行脚ノート』の書評。 「これまで語られることの少なかった旅する歌人としての吉井*2を語る」本であるという。 日本には旅する歌人という系譜がある。旅から旅への漂泊の人、西行や、諸国を遍歴した連歌師の宗祇、あるいは芭蕉を加えてもいい。明治、大正、昭和を生きた吉井勇もまたこの系譜に属する歌人であったことを、著者は豊富な資料を駆使して明らかにしてゆく。 歌枕という言葉があるように、日本人は未踏の地を旅するより、先人たちが歩いた地を辿るのが好きだ。吉井勇も瀬戸内を旅する時にはかつてこの地を…
最近、どんな本を読んだら良いのかが分からない。 書店に平積みになっているのは、新刊の自己啓発本が多い。 まあ、そういう本も興味があるので一応手に取る。 しかし、買うほどでもない。 立ち読みすれば満足する。 内容を忘れたら、また書店へ行って同じ本を立ち読みする。 そんな感じで済ませている。(すみません、著者の皆様!) というわけで、今はそれほど読みたい本が無い。 読む力(夢中になる力?)が衰えてきたのか、筆者の筆力が無い本にのめり込めなくなってきた、ってのもある。 やはり重要ですよね、筆者の「熱量」とか「読ませる力」っていうか。 小学校、中学校、高校くらいまでは、私は夢中になって本を読みあさって…
最善を尽くした がん闘病中の千恵は、自分の体の声に耳を澄まし、「ブラックジャック」の黒い点滴とがんセンターのホルモン治療を併用した。そして、すぐれなかった体調が良くなり、肺に転移したがんがいったん消滅した。 外で見ていると、何が効いているのかよくわからない。 混乱と葛藤の連続だった。 でも、千恵は、「しっかり食べることや寝ること、笑うことも含めて、全部効いているんじゃないかな。私は大丈夫。心配しなさんな」と言った。 あの厳しい状況の中で、ありとあらゆる情報をかき集め、実際に試して、最善を尽くした。 今でもそう思う。 みそ作りも治療の一環だった(2004年7月) ジャーナリストの佐々木俊直さんは…
おはようございます。 ハワード・マークス著『投資で一番大切な20の教え』は、私の最も好きな投資本の1つです。 続編の『市場サイクルを極める』という本もおすすめの1冊ですね。 本書は「本質的価値を下回る割安な価格で買う」ための心得をまとめたバリュー投資家必見の一冊です。 本書では、財務諸表の読み方や各種指数の解釈の仕方などは全く取り上げられず、市場サイクルや人間の心理面、大きな落とし穴を避ける方法などにフォーカスを当てています。 これを読んだら即座に投資がうまくなるという本ではありませんが、定期的に読み返したくなる渋い一冊です。 【書評】『投資で一番大切な20の教え』はバリュー株投資家必見の一冊…
・永松茂久さんの新刊 本書の著者。 永松茂久さんと言えばです。 去年。 2021年になります。 「人は話し方が9割」 大ベストセラーになりました。 2021年 日本No.1ベストセラーになったそうです。 当ブログでも書評しているんですよ。 【【新刊】話し方で人生は変わる 永松茂久の人は話し方が9割】 www.glitter2014ift.com 出版自体は2019年だったんですね。 私は永松茂久さんの考え方が好きです。 過去の書評からずっと言っていて7冊書評しています。 便乗とか過去から知っていたアピールではなく純粋に好きな人。 今回の新刊も楽しく学ばせていただきました。 書名:うまくいく人の…
荒井さんの著書については出るたびに紹介してきたし(自分は読んでないので荒井さんに叱られたこともある)、上記の著書が朝日新聞の書評欄に取り上げられたり・朝日新聞に荒井さんが毎週コラムを連載していることも紹介したネ。今回再度取り上げたのは、朝日(5月11日)に本書が「第15回わたくし、つまりNOBODY賞」というのを受賞という記事が載っていたからだ。初耳の賞だけど故・池田晶子さんを記念したものだそうだ。池田晶子という人の本は、話題になった時に本屋で立ち読みして読むに価しない「(中身が)薄い」書だと判断したのを覚えている。その後、中学生の教科書にその文章が採られていることを知ったけど、そのレベルのも…
うごうごと高速回転している頭の中がうるさい1日。起き抜けの寝ぼけ眼で見上げた天井模様に何かの絵が見える。何を示しているかは読み取れない。 準備運動で今日のご飯のスケッチ。 冷凍していた鶏むね肉。1人で夜ご飯と弁当で使い切るのは難しい。しかし、冷凍しっぱなしだと未来の僕が捨てざるを得なくなりそう。全部使うことにする。大ぶりにそぎ切りして、ピーマンと人参と一緒に炒める。味付けはマヨネーズとめんつゆ。少し肉だけ取り分けて荒熱が取れたら冷凍。丼にするかうどんに入れてしまうか、いずれにせよ僕の胃に収まるまで残る。 梅肉で和えた何かが無性に食べたくなる。梅干しは毎日食べても飽きない。きゅうりと梅肉チューブ…