月村 了衛[つきむら・りょうえ] 作家。1963年生まれ。早稲田大学第一文学部文芸学科卒。在学中、清水邦夫、高橋玄洋に脚本・演劇を学ぶ。 卒業後予備校教師として現国・古文・漢文の教鞭を執る。 1988年脚本家としてデビュー。2010年早川書房「機龍警察」で小説家デビュー。 主な作品に、 「機忍兵零牙」(早川書房) 「機龍警察 自爆条項」(早川書房)
月村了衛 公式ブログ http://d.hatena.ne.jp/ryoue/
月村了衛『非弁護人』徳間書店を読了。 検事として巨悪に挑むが、上層部の罠になかって懲役刑に処せられ、検事の資格を失い、いまは裏社会で生きるヤクザのために法律の知識を提供する「非弁護人」として生きる宗光。あるとき、たまたま出会ったパキスタン人の少年から行方不明となった韓国人の少女を探してほしいと頼まれる。少年が握りしめた小遣いの3,300円でその依頼を受けた宗光が出会ったのは、想像を絶する非道な犯罪だった。行方不明になったとしても誰も気にしないような社会的弱者を食い物にし、海外に売り飛ばしたり、うまいビジネスを餌に金をかき集めさせておいて大量に殺害するというような犯罪が行われていたのだ。その被害…
虚の伽藍 作者:月村 了衛 新潮社 Amazon 「虚の伽羅」 月村了衛(著) 新潮社 あらすじ 仏教の事前知識はあまりいらないので大丈夫! まとめ こんな人にオススメ こんにちは、ちわぷ〜です! ようやく花粉も落ち着き、過ごしやすくなってきました! 最近、Air pods pro2を買いました! マジで今まで買ってきた数々のイヤホン代の全てをまとめても太刀打ちできないくらい高かったですけど、Mac使いなのと、ノイズキャンセリングが最強との事なので思い切って買ってみました! アップルギフトカードを二万円以上ゲットできたのが背中を押してくれました^ ^ 以下はあくまで個人の感想ですが、 ノイズキ…
本の紹介 『 土漠の花 』 月村了衛まるで、2023年のTBS日曜劇場VIVANTを見ているような、緊張感とスピード感に痺れるであろう。こっちの方が9年ほど早いが。なんて小説を書くんだ。草野満代さんが裏表紙に書いているように一気読みである。おかげで、いつものように、あらすじのメモが取れなかった。いや、メモを取っている場合ではなかった。ひとつ間違えば、次の瞬間に人が死んでいるのだから。 土漠の花 (広告) 物語、登場人物、戦闘のタイムラインはこちら👇『土漠の花』 月村了衛 第12回本屋大賞5位 第68回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)を受賞 ぽちっとお願いします👇ランキング参加中読…
月村了衛『香港警察東京分室』小学館を読了する。 日本と香港の警察が協力して事件解決にあたるために創設された警視庁組織犯罪対策部国際犯罪対策課特殊共助係、通称「香港警察東京分室」。香港警察の下請けとも接待係とも揶揄される部署である彼らに、日本に潜伏するキャサリン・ユーの捜索と確保の任務が命じられる。香港における民主活動家として知られたキャサリンであったが、2021年、大衆を扇動して422デモを実行し、その結果、デモ隊と警察機動部隊が衝突して多数の死者が出てしまう。しかも、あわてて逃亡する際に、協力者でもあった助手を殺害した容疑をもたれていた。 お互いにギクシャクした関係の日本と香港のメンバーであ…
いつの時代も、どんな社会も、正義をかざそうが、御仏を敬おうが、 人間の欲は必ず付きまとう。 月村 了衛 著‥‥‥‥「虚の伽藍」 宗教の世界、それも仏教の世界。 昨今のお寺事情を考えたら、どんな物語が展開されていくのか? 魑魅魍魎の蠢く京都が舞台なら、なおさら興味が沸く。 京都八百八寺という位だから、御本山も多いだろうし‥‥‥( ,,`・ω・´)ンンン? 実際は、八百どころか三千余りのお寺があるようだ。 ところが、お寺が一番多いのは愛知県で、しかもその数四千五百を超える! 次いで大阪が3千二百余リ‥‥‥‥‥話が飛んでしまった! 古いしきたりの中で呼吸するようなイメージの京の都の御本山。 僧の階級…
2025/2/21〜2/26 武器密売市場に潜り込んだユーリであったが、身分がバレてしまい窮地に陥る。ロシアと中国、日本の様々な思惑が混ざり合って複雑な様相を呈する。機龍のバトルの白熱した様子、上巻で明らかになったユーリの過去の鮮やかな裏返しなど、読みどころ沢山!傑作! https://amzn.to/4keoq6j
2025/2/18〜2/21 2年ちょっとぶりの月村作品。機龍警察シリーズも久し振りである。 ユーリが警視庁との契約を解除され、旧知のゾロトフと組んで闇の武器市場に手を染める。掌に刻まれた犬のタトゥーがなぜ刻まれるに至ったか。ユーリの壮絶なる過去が明かされる。下巻へ。 https://amzn.to/41yrLpl
月村了衛『対決』光文社を読了。 日邦新聞社会部記者の檜葉菊乃は、統和医大の裏口入学の取材中に、入試の際に女子の点数を一律減点して女子を合格させないようにしているという情報を手に入れる。さらに取材を進めると、医療関係者のほとんどがその事実を知っていたということも判明する。ある男性医師は、逼迫した医療の現場で必要としているのは体力のある男性で、結婚、出産を控えた女性医師を育てる余力は現場にはない、差別はよくないが現場としてはやむを得ないことであるとすら話す。反論しがたい現実があることは間違いがない。だが、明らかな女性差別である。とんでもないスクープに檜葉は身震いするが、なんら証拠がない。なんとして…
『虚の伽藍』月村了衛 新潮社 虚の伽藍 作者:月村了衛 新潮社 Amazon 2024年直木賞候補作品。 仏教関係の小説ということで友人にすすめられて読んでみた。 いやいやこんな反社と関わっていくところがあるとは思えんなあというものすごいストーリー展開なのだが、これまたすごくテンポがよくて引き込まれる。 第三者視点で描いているものの、主人公の主観で仏道を語っているときに、ああああああああこういう魔境、わかるわああああああとなるのである。そいつは自分の中にもあるのだ。 宗教に関わる人であれば、どこかで自分のことを思ってざわざわすることまちがいなしなのだ。教えを知って、その中にいることでおかしくな…
第172回芥川賞・直木賞の候補作が発表され、日本文学界が一段と注目を集めています。 今回の芥川賞では初候補の3名が選ばれ、直木賞では4回目の候補となるベテラン作家も名を連ねています。 この記事では、各賞の候補作や注目作家たち、そして選考会の日程など、見どころを徹底解説します。 今年の文学賞の動向を知りたい方は、ぜひ最後までお読みください! 以下に、見出しに基づいた本文を作成しました。 第172回芥川賞・直木賞候補作一覧と注目ポイント 第172回芥川賞と直木賞の候補作が発表され、日本文学界で注目を集めています。 芥川賞には初めて候補に選ばれた3名を含む5作品、直木賞には4名の複数回ノミネート経験…