『ルージュ~硝子の太陽~』(誉田哲也,光文社,2018年11月8日)を読了した。 本作は,姫川玲子シリーズの中でも,人物の内面描写と社会的テーマが濃密に織り込まれた一冊である。 強さとは何か 推理と当てずっぽうの違い 歴史認識と自虐史観 交渉の基本原理 ランキング参加中読書 強さとは何か 今の玲子は,確かに強い。自分でもそう思う。強くなった自分を意識できる。しかしそれは,苦しみをきちんと乗り越えたからだ。苦しんで苦しんで,傷ついてしまった自分,壊れてしまった自分を,周りの人々の力も借りて,根底から作り直したからこそ,強くなれたのだ。決して雑草のように,放っておいたらいつのまにか自然と強く,太く…