首都圏では素晴らしい写真展がいくつも開催されている。 神奈川県立近代美術館葉山館で開催中の「もはやない国のかつてない光 東ドイツの女性写真家たち」という展示は、東ドイツで活躍した15人の女性写真家の作品、とりわけライプツィヒ美術大学に関連する女性写真家*1に焦点を当てたという意味で画期的な写真展だ。 本展示は西側と東側の比較がテーマではないので、展示中に明確な言及がなされていないが、国家が東西に分割されたドイツにおいて、同様に分割されたふたつの写真の系譜、とりわけ普段語られることのない東側の写真の系譜を詳らかにした点でこの写真展に大きな価値がある。 ドイツの写真家といえば、まず頭に浮かぶのがベ…