こんにちは。きのひです。 「雛の鮨」 和田 はつ子 著 を読みました。 2007年6月18日 第一刷発行 日本橋にある料理屋「塩梅屋」 そこの主人である「とっつあん」長次郎が大川で水死した。 いきなりの訃報に使用人季蔵(としぞう)と娘のおき玖はぼうぜんとします。 しかし季蔵は長次郎の残した日記などを頼りに少しずつあとを継いでいこうとする。 その日記に「太郎兵衛(たろべえ)長屋 持参 長次郎柿」とありました。 おき玖に訊くと「ああ、熟柿(ずくし)のことね」と。 「おとっつあんが仕上げる美味(おい)しい柿が熟柿なのよ」 「菴摩羅果(あんもらか)のようだと有り難がる人もいるわ」 菴摩羅果とはマンゴー…