初めて統計的検定を知ったとき、釈然としませんでした。なんだか回りくどいことしているという印象でした。検定は次のように説明されます。 コインを10回投げたら表が2回出た。このコインは偏りがないと言えるか。 これを検定するために、偏りがないという帰無仮説H0(表の出る確率p=0.5)の元で、実現値x=0,1,2,8,9,10になる確率Pを求める。その確率が有意水準以下ならばH0を棄却する。 何故、直接、実現値xのときにH0が成立する確率を求めないのかと思いましたよ。その確率が小さければ、H0を棄却するとした方が分かり安いです。しかし、少し考えると、その確率の計算は簡単には出来そうにないことがわかり…