古典派やロマン派の作品を勉強する時、高校時代は何もわからず国内某社の楽譜を使っていました。先生はその点については何も言わず、「問題があればこちらで直すから楽譜は何版でもいい」という考え方だったのです。今から思えば多少高くても内容のしっかりしている楽譜を買っておけばよかったと思います。 当時はモーツァルトなどで新しく「ウィーン原典版」が発売されたころで、大学入試の時期になってようやく購入。この頃までにはべートーヴェン作品ではヘンレ版を使うようになっていました。しかし、ショパンではコルトー版を使う人がかなりいたように思いますし、「原典版」について詳しく知るようになったのは大学院以降のことです。 さ…