昼食中、急に大きな木が見たくなった。 特別な木じゃなくていい。ただ太くて大きな木。近所の寺、神社を思い浮かべたものの、心当たりはなかった。多少の遠出も仕方ない、とGoogleマップを開くと、最寄りの筈の神社よりもさらに近くに知らない神社がある。 この地域に住んで十年以上。嘘じゃなかろうかと思いつつ自転車に乗って住宅街を進むと、突然鳥居が現れた。民家に挟まれて窮屈そうに口を開けていた。そんな鳥居と不釣り合いに参道は長い。境内の様子が窺えるところまで進んでどきりとした。境内に二本、入り口に一本、イメージ通りの樹があった。周りの民家のことなどお構いなしに聳え立っている。やった!と思って駆け寄った。 …