◾️始めに 1988年3月18日、愛知県名古屋市。 出産を間近に控えた妊婦・Hさんが、自宅で何者かに襲われ、無惨な姿で発見された。 しかも、被害者の腹部には異常な切開跡があり、中にいたはずの胎児が消えていた――。 ①鍵のかかった室内での犯行 犯行現場となったのは、Hさんの自宅アパート。 玄関の鍵は内側からかけられており、外部からの侵入者の形跡はなかった。 発見したのは夫で、帰宅すると妻がリビングで倒れていたという。妊婦であるHさんは腹部を裂かれ、胎児は消えていた。 ②まるで手術のような切開 解剖の結果、腹部は非常に正確に切開されており、内臓はほとんど傷ついていなかった。 外科手術のような手口で…