石英の構造は、ケイ素原子を4つの酸素原子が取り囲んで正四面体を形成し、これが c軸方向に三回らせん軸を形成して連続している。二つの酸素原子は隣の Si04 四面体と共有されている。
石英においては、摂氏500度付近で結晶構造が三回対称なα石英から六回対称なβ石英へと相転移する他、圧力や温度により様々な結晶構造をもつ相が存在する。また、α石英、β石英ともに結晶構造は鏡に写したものが元の構造と重ならないので、パスツールが酒石酸アンモニウムナトリウム低温相結晶について発見したのと同様に、「右手系」と「左手系」の二種類が存在するキラリティ(鏡像性)を有する。
参考: http://www.asahi-net.or.jp/~up5s-andu/SUISHO/05_suisho.htm