宮沢賢治『注文の多い料理店』を読みました。 思えば宮沢賢治を意識的に読んだことがないかもしれない。国語の教科書で「やまなし」は読んだと思ったけれど、私の中の宮沢賢治はそこで止まっている。最近また本が読めなくなってきたので、リハビリとして薄い本を選んでいる。角川春樹事務所の文庫280円シリーズの『注文の多い料理店』もそこまでページ数が多くない。読んでみた。 注文の多い料理店 話としてかなり面白いと思う。だがいかんせんネタが割れすぎてて見知ったストーリーをなぞる形で読まざるを得ないのが寂しいといえば寂しい。この話のネタを知らないまま読みたかった。 注文の多い料理店を訪れた二人の紳士は「なんだか横柄…