其の六十三 美しき日本語の世界。 美しき日本語の世界。 「猫も杓子も」に化けた、江戸の粋な言語遊び 「猫も杓子も」とは 野暮を笑いに変える知恵、喧騒に宿る命のアンサンブル 「猫も杓子も」に化けた、江戸の粋な言語遊び 「猫も杓子も」とは 「猫も杓子も」は、「誰も彼も」「なにもかも」という意味の慣用句である。 大勢の人や物が、一様に同じような行動や流行に参加している状況を指し、肯定・否定の両方で遣われる。 この言葉の由来や語源にはいくつかの説がある。 有力なのは、「禰子(ねぎ)と釈氏(しゃくし)」説。 神社の神官の補佐(禰宜)と仏教の僧侶(釈子)のことで、身分や立場に関わらずみんな、という意味が変…