東京から地方に移り住んで早7年、地方の中心部からより田舎へと転居してもうすぐ半年になる。子どもを保育園へと送る道沿いには川が流れており、大きな流れから小さな流れへと変化する中で多種多様な生き物が顔を出す。少し前にたくさん生まれたザリガニの赤ちゃんは、この夏の暑さで川の一部が干上がり、多くが死んでしまったらしい。日陰の方に生き残った赤ちゃんが辛うじて生きていて、命をつないでいるようだ。 出張のために鈍行列車に乗ることが多く、窓の外の景色をぼんやりと眺めて過ごしている。草、草、草。誰のための、なんのためのスペースなのかよく分からない空間に、ぼうぼうと草が生い茂っている。その中をかき分けて電車は走る…