元プロ野球選手の長嶋茂雄氏が亡くなったあと数日して、東京新聞の朝刊に社説としてはめずらしい「いいわけ調」の文章が載っていました。「長嶋さんの訃報を大きく扱うことで、ほかのニュースをおろそかにしたわけではありません」。「長嶋さんの記事ばかり」という反応がよほど多く寄せられたのでしょう。私も当日の新聞を読んでいて、全20ページのうち6ページに、しかもかなりの紙面を取っていたので、確かに「多いかな」とは感じました。とはいえ「長嶋さんの記事ばかり」というのは印象論です。20ページのうち6ページですから「ばかり」とは言えないでしょう。それを言うなら同日の読売新聞のほうが(当然ながら)「ばかり」でした。た…