石井岳龍監督の8ミリ映画『高校大パニック』(1976年)を観た。 受験のプレッシャーによる苛立ちから男子高校生が衝動的に暴発し、ライフル銃を持って自身が通う高校の校内に立て籠もる…。 石井岳龍監督が大学時代の夏休みに撮影した自主制作映画で、時間は15分程度だが、作品のギラついた手触りは石井岳龍そのものだった。表現は粗いが、抑圧された者の叫びはストレートに伝わった。 本作の直後に澤田幸弘監督との共同監督で撮影されたリメイク版も嫌いではないが、オリジナルの凶暴性は捨てがたい。 ラストの有名なセリフ「受験なんだよ。ラジオ講座があるんだよぉ〜」はオリジナルの方が切実だった。 これからもこういう手触りの…