石垣りんさんの詩集は、時折読み返したくなります。 最近、会社で会議に出ていた時に、ふと思い出したのが、「顔」という詩です。 顔 会議室にて机の前にたくさんの顔が並んでいる。血のかよっている笑ったり怒ったり話したりする顔いつかみんないなくなる顔とじられる目つめたくなる唇からっぽのがいこつ、けれど永久になくならない次々と生まれてくる顔やがては全部交替する顔それをじっとみまもっているその交替をあざやかにみている眼―それがある、きっと。それが誰だかわからないひとり、たしかにひとりいるのだが。 今は、リモートで会議をすることも多くなりました。 自分は、会議には出たくない派です。 そういう立場になること…