福岡県福岡市にある神社。八幡宮の一つで、筥崎八幡宮とも呼ばれる。
応神天皇(八幡大神)、神功皇后、玉依姫命。
醍醐天皇の御世に当地におかれたという。別表神社。旧官幣大社。式内社(名神大)。
本殿および拝殿は大内義隆、楼門(写真)は小早川隆景、それぞれの寄進による物が残る。また楼門の「敵国降伏」額は、亀山上皇が文永の役に際してお納めになった御宸翰を、後代に模写して成ったものである。なお、放生会期間中などを除き、本殿を自由に拝観することができない。
通例と異なり、最も本殿に近い鳥居を一ノ鳥居と数える。その一ノ鳥居は黒田長政の寄進による。
2005年3月の地震では、石灯籠や境内摂社の鳥居などが多数倒れる被害があり、長期にわたって裏参道は閉鎖されたが、現在は解除されている。
一月三日の「玉せせり」と九月中旬の「放生会」が、特によく知られる行事である。当宮の放生会は「ほうじょうや」と読まれることが多く、期間中の参道沿いには多数の縁日屋台や見世物小屋が立つ。