昨夜、ぱらぱらとその音を聞かせ始めた雨は、次第に勢いを増し、今日は終日本降りで推移した。 前回はまだ雪や霙交じりだったものの、今回は気温が十分高いため、その気配は全く感じられない。 この暖かい雨で雪融けが一層進み、ずっと雪の下に埋もれていた熊笹もだいぶ頭を擡げてきた。 春を感じさせる雨がこれほど早く到来するのは珍しいことだ。 もっとも、陽射しがないので、体感的な暖かさは乏しいけれど。 当地へ来た初め、この熊笹の生命力には、春先の復活を筆頭に色々な場面で驚かされ、これを何かに利用できそうなものだが――と思ったが、実際、この辺りは熊笹を名産(?)としているのか、「ササヘルス」なる製品を世に送り出す…