静かな「夜」に、独り寂しさを紛らわすように目を瞑る。 周りに何もない暗闇があるだけなのに、 どこか深く真っ暗な海の中へ身体ごとゆったりと沈んでいくような感覚が襲う。 ふと負の感情の言葉が頭をよぎる。 「もう嫌だ」 「もう無理」 「もう辞めたい」 「諦めたい」 続けて、疑問が自分めがけて飛んでくる。 「なぜ生きる?」 「何のために生きる?」 「どうして生きている?」 理由なんて知らない。 だけど、「夜」は俺を良く思ってくれないようで、 とても苦しめてくる。 残念ながら思考は終わらない。 ぐるぐると駆け巡るマイナスな言葉や疑問。 すべてが「嫌」になり、すべてが「敵」と化す。 まさに暗闇こそが本当の…