私たちの体を形作り、日々の活動を支えてくれる「骨」。 全身に約206個存在し、まるで家の柱のように頑丈で、変わらない存在…そんなイメージをお持ちではないでしょうか? 「縁の下の力持ち」として、黙々と体を支える骨ですが、その役割は単なる構造的な支持だけにとどまりません。 実は、骨は非常にダイナミックで、私たちが想像する以上に多様な、そして重要な任務を担っているのです。 今回は、骨が持つ驚くべき二つの側面、「センサー」としての機能と、「聴覚」を支える精巧な仕組みに焦点を当ててみましょう。 ‐骨は「感じる」:衝撃・重力センサーとしての骨‐ まず驚くべきは、骨が物理的な力を「感じる」センサーとして働い…