はしご酒(Aくんのアトリエ) その七百と十九 「ノボリザカ ト クダリザカ ト」 「生産性とか効率化という上り坂の舞台では活躍できなかった人、差別されてきた障がい者や移民や難民の人々が、挑戦できる社会になるのではないか」 コレは、下り坂のこの国への、むしろ、エールなのであろう、あるお坊さんの言葉である。のだけれど、私にとって、そのお坊さんの言葉の意味を掴み切ることは、容易なことではなかった。上り坂において差別されてきた人たちが、ナゼ、下り坂で差別されないのか、活躍できるのか、挑戦できるのか、が、どうしても、理解できなかったのである。 しかしながら、理解できないままにしておくのも癪(シャク)なの…