自己免疫性疾患

2022年11月2日は自己免疫性肝炎による入退院から92週後の通院、通算15回目の通院でした。受診しての結果を報告します。 目次 服薬量の経過おさらい 退院92週後の受診結果 現在の気になる症状

母の主な病態は原発性免疫不全症候群と炎症性腸疾患。 約一年間検査を行いつつ、ステロイドやグロブリン・アルブミン製剤の投与を行ってきましたが、明らかな効果はなく経過していました。 そしてステロイド抵抗性であり、免疫抑制剤や生物学的製剤の投与も開始されました。 タクロリムス、ヒュミラによるものか、アルブミンの喪失は軽減しましたが、 嘔吐の回数は依然として多く、明らかな改善はありませんでした。 そこでヒュミラからレミケードへ薬剤が変更になりました。 レミケードは血中濃度が上がりやすいという観点から、控えられていたのですが、 いよいよ出番が来てしまったようでした。 炎症性腸疾患の投与スケジュールに沿っ…

入院して半年以上、持続する症状に苦しみ、自分では体さえも動かせないような状態。 そんな状態では何かしたいと思う気持ちも起きないようで、 母はテレビや音楽鑑賞などの受動的に楽しめるもので時間を潰していました。 テレビはもっぱら大食い番組や料理番組を見ていましたね。 時々、調子が良いときには雑誌を眺めたりして過ごしていました。 雑誌選びのポイントは薄くて軽いもので文字が少なく、目で見てただ楽しめるもの。 長期入院で本をずっと持つ筋力さえも奪われていました。 ”身体が辛くなく楽しめるもの”を意識していました。 お肉料理の料理本やラーメン店特集の雑誌、ハーブの雑誌や本、かわいい猫の本などは好評でした。…

今回は少し難しい話なのですが、母の新たな治療が始まるにあたり、 適応外の治療がどのように承認されて、実際に治療が開始されるに至ったか についてお話していきたいと思います。 前回お伝えした免疫抑制剤や生物学的製剤には適応の疾患や病態があります。 これらの薬剤が適応となるのは主に、自己免疫性疾患や悪性腫瘍、移植後などです。 母は明確な診断がなされていない上に、 診断されている難病も適応疾患ではなかったため、 これらの薬剤を使用するために、院内の”倫理委員会”にかけられることになりました。 適応外の疾患に薬剤を使用するということは、副作用がどのように出るか把握できていなかったり、治療の有効性が確立さ…

8月14日に岸田首相は、9月の自民党総裁選挙に出馬しない意向を表明しました。支持率低迷にあえいできた岸田内閣ですが、それでも続投に強い意欲を示してきたと伝えられていただけに、この表明は驚きをもって迎えられました。岸田首相が不出馬の意向を示したことで、岸田首相が退任に踏み切った理由を解説する報道や、岸田内閣の功罪を解説する報道が盛んに行われています。そして、岸田首相の労を労う発言が、保守層の中から聞かれています。 しかし、わたしは、岸田内閣の功の部分を論ずることや、ましてや「長い間ご苦労さまでした」と感謝の意を表することはとてもできません。岸田首相の政策が国民に及ぼした害を考えれば、非難する気持…

こんにちは。 今ちょうど新しいことを始めまして、なかなかブログ時間がとれず💦 日曜更新といいながら、今週もだいぶ遅れました😅 今回はご報告など、いろいろあります。 でもまずは、Xに投稿したイラストの振り返りから♪ 目次 今週のイラスト 最近のいろいろ（新しい企画と葛藤） メルマガ始めました♪ さいごに今後の話 今週のイラスト ■7/28（日） 「病気のセッションとかやってみようかな」急に思い立ち、リザストで商品登録。その見出しイラストです。（以前の画像を加工） ■7/29（月） とんがった頭に眉毛っぽい黄色。イワトビペンギンはかっこいい！✨ ■7/30（火） 太い輪郭線。これぐらい太いと輪郭線…

コロナワクチンを接種しないで下さい。 インフルエンザワクチンも接種しないで下さい。 mRNAワクチンを接種しないで下さい。 レプリコンワクチンを接種しないで下さい。 理由。 コロナワクチンを接種した後、死亡するケースが相次いでいます。 コロナワクチンを接種した後、心筋炎になるケースがあります。 コロナワクチンと心筋炎 - 「がんに効く生活」とか (hatenablog.com) コロナワクチンを接種すると、脳梗塞を起こす可能性があります。 コロナワクチンを接種すると、自己免疫性疾患になる可能性があります(自分の免疫が自分の細胞を攻撃する事によって起きる疾患を自己免疫性疾患という)。 コロナワク…

自己免疫性脳炎 誤診から考える鑑別疾患／抗体陽性の過剰解釈 ＜目次＞ １. 誤診から考える鑑別疾患 ２. 「診断基準」とは ３. 誤診の理由 - 抗体陽性の過剰解釈!? 今回は「NMDA受容体脳炎をはじめ、自己免疫性脳炎かもしれない」と思ったときの鑑別疾患についてです。鑑別疾患を想起する際の早期閉鎖を防ぐ目的も持ってふと調べてみました。その際に興味深いものもあり、好奇心で深掘りしてみた記事です。 １. 誤診から考える鑑別疾患 例えば、「比較的若い女性で異常行動が1-2カ月前にもあって、今回も」というような話を聞くと、抗NMDA受容体脳炎をはじめとする自己免疫性脳炎が鑑別疾患として挙がることがあ…

こんにちは、Ayaです。 ７月５日(金)、ヘレスのビジャマルタ劇場にて、「flamenco unidos por la esclerosis múltiple(多発性硬化症)」と題されたチャリティーコンサートが行われました。多発性硬化症は、中枢神経に炎症性の病変が生じる、原因不明の自己免疫性疾患です。 チャリティーコンサートは商業目的ではないため、普段のコンサートとは一味違います。フライアーに名前が出ていても、当日欠席するアーティストがいるのも普通。でも、意外な組み合わせのアーティストが一同に拝め、その人柄が垣間見えたりして、とても面白いです。 当日は、ちょうどユーロカップのドイツ対スペインの…

Rituximab（リツキシマブ、RTX）投与後の遷延する発熱は、インフュージョンリアクションが有名だが他にも鑑別がある。 特にSerum sicknessは忘れがちだが、重度の合併症のため注意。 感染症を除けば、過敏症様のものが多く基本的にはステロイド・抗ヒスタミン剤投与での治療が中心。 ①Infusion reaction ②サイトカイン放出症候群 ③アレルギー反応 ◎RTX過敏症, Rituximab Hypersensitivity ◎血清病, Serum sickness（Rituximab‐induced serum sickness; RISS） ④感染症 ◎Covid-19

先月、お腹に湿疹ができて、皮膚科に行って軟膏をもらって塗っていたのですが、治らず、痒みも止まらず…。むしろ、どんどん悪化して全身に広がり、痒みもひどくなり、夜も眠れないほどになってきました。 自己免疫性疾患の疑いがあるというので、今日は検査をしに職場近くの大学病院へ。 今日は採血だけで、来週に病理組織検査を受けることになりました。 昨日の日曜は、恒例の30kでしたが、寝不足気味だからか？ペースは上げられず。 走ってる最中も痒みが気になってしかたありませんでした。 ま、じっとしている時ほど、気になりませんが…。 家族からはそんなんで走る？？って突っ込まれましたが（笑）。 痒みだけでも早く治まって…

【「いきなりエイズ」？！ワクチン接種でエイズになる？】ワクチンによる免疫力低下！コロナワクチンは打たないほうがいい？～「ワクチンによる免疫力低下」「ターボ癌」と「日本の超過死亡増加」～ ■「いきなりエイズ」発症50％超え 沖縄で20年ぶり 「HIV感染でも治療で防げる」県は検査呼び掛け 沖縄タイムズ 2023年5月29日 https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1160464 ～～～ エイズ発症後にHIVに感染したことが判明する「いきなりエイズ」の患者の割合が、沖縄県内で2022年に52.6％となり、2002年以来20年ぶりに50％台を超えた。 県に…

リンパ節腫脹についてまとめました。 まず、リンパ節腫脹の定期ですが、通常、リンパ節の大きさが10mmを超える場合、「リンパ節腫脹」とします。 例外として、鼠径リンパ節は15mm以上、滑車リンパ節は5mm以上でリンパ節腫脹と判断します。 以下に、具体的なリンパ節腫脹の鑑別疾患を挙げます リンパ節腫脹をきたす疾患の例 感染症 細菌（歯性感染症、中耳炎、外耳道炎、咽頭炎、頭皮の感染） 梅毒、猫ひっかき病（Bartonella henselae）、野兎病 ウイルス（サイトメガロウイルス、EBウイルス、アデノウイルス、風疹、肝炎など） 抗酸菌（結核菌、ハンセン病） 真菌（ヒストプラズマ症、コクシジオイデ…

HLA(ヒト白血球抗原)は免疫系に関係する遺伝子で、白血球をはじめとして多くの細胞に発現しています。多型に富み、自己免疫性疾患を中心にさまざまな疾患との関連することが知られています。2015年から2016年にかけて、HPVワクチン副作用疑い患者集団において特定のHLAの対立遺伝子（DPB1*05:01）を持っている人が多い、という信州大学医学部池田修一教授（当時）の研究班の報告および報道がありましたが、その後の研究では再現性は確認されていません。HPVワクチン副作用疑いとHLAとの関連は無いか、あったとしても弱いと言えます。予備的な研究で統計学的有意差が見つかっても、サンプルサイズを増やすと有…

こんにちは最近、円形脱毛症で受診して頂く患者さんが増えてきています。実は私も1月に円形脱毛症になり、内服薬と外用薬で治療中です。円形脱毛症の患者様一緒に頑張りましょう！ 本日は『円形脱毛症』についてお話します。 ◯円形脱毛症とは？？円形脱毛症とは、頭皮に円形や楕円型の脱毛が生じる症状です。範囲や大きさ、箇所は人によってさまざまです。また、性別や年齢に問わず生じます。 ◯原因は？？円形脱毛症は「自己免疫性疾患」といい、自分の体が毛根を異物と間違えて攻撃してしまうために発症すると考えられています。その激しい攻撃により毛根が傷んで、元気な髪の毛でさえ突然抜け落ちてしまうのです。円形脱毛症の原因のひと…