作家、小説家、エッセイスト。本名同じ。1929年(昭和4年)生まれ、東京都出身。 退役軍人の父のもとに生まれる。戦後数年間、博徒として生活。編集者業を経て小説家へ。 小説家としては、阿佐田哲也という別名も持つ。 晩年は多くの持病(特にナルコレプシー)に苦しんだ。1989年(平成元年)、死去。
私小説的な色合いの濃い純文学が主。 他、「うらおもて人生録」「私の旧約聖書」など、エッセイ集もいくつか発表している。
演芸本を集めている関係で…… 寄席放浪記 (河出文庫) 作者:色川 武大 河出書房新社 Amazon しくじった。Amazonで2冊買ってしまった。商品ページに「前に買いました」が表示されていなかった。古い本で版が違ったりするとそういうことがあるような気はしていた。しかし、あらためて商品ページを見ると『購入回数 2回』となってやがる。そんなの後だしじゃんけんだ。 同じ本を買ったのは、届いて目次を開くまで気付かなかった。ふつうの書店だったら、買う前に中をパラッとめくってみたりして、気付いたかもしれない。ネットならではのしくじりである。 1冊目を買ったのは1年ちょい前。そんな最近のことすら覚えてい…
寒の最中だというのに3月の気候だとか、今日は雨模様でした。 週初めの好天、磐梯山も春霞にもやったような姿 春を予感させるような週初のお休みでしたが、いやいやそんなに甘くはありません まだまだこれから寒波がやってきて、春の前には花粉が飛んできて、その上今年の冬は、緊急事態宣言の真っ最中。 お客様のお話では、市中の飲食店は閑古鳥らしいです。 「この前はお客が自分一人で、それも6時半で切り上げたゾォー」 前回の宣言時と違い今回の緊急事態では、「古本は不要不急」とあげつらう声はないようなので、ただただ頭を下げて、コロナ禍やスギ花粉が頭の上を通り過ぎてくれるのを待ちつつ古本を並べていくしかないんでしょう…
朝夕は寒くなり、ぼちぼち堂にもストーブが登場 会津では美味しい紅玉も出回り始め、最近のおやつはアップルパイとなりました。 いろんな日常に、秋の深まりを感じます アンモナイトのように、器用に丸まって昼寝する秘密調査員 いわし雲、うろこ雲、、、 もうすぐ、初雪の便りが聞こえてきますねー。 たまには立ち止まって、香ばしいアップルパイをお供に、ゆっくりとこの秋に読みたい本を探してみたいものです。 ぼちぼち堂が、ちょっとだけでもそのお手伝いができれば、と今日も本を磨いています …あくまで、ゆっくりぼちぼちと^^ さて今日は、さりげなく、渋く、しっかりした作りの未知谷の本 昭和の短篇 一人一冊集成「色川武…
戦後すぐの頃に、ゲーリー・クーパー主演の「善人サム」と言う映画が流行ったそうだ。その頃米軍が日本を支配し占領政策を行なっていたので、アメリカ文化を日本人に洗脳させようとしていた。その「善人サム」の主人公を善人の干物みたいだと苦笑した、と「善人ハム」の中に書かれている。うまい表現だと思った。東京下町の庶民のこころ粋きを感じた。「善人ハム」の主人公は日支事変で功績があって勲章をもらって帰京していて、町内では尊敬されていて友人も多い。生業は肉屋でそれで「善人ハム」なのだが、コロッケを作ったりすき焼き用の霜降りのロース肉を出すような、お肉屋さんにはならない主義だった。戦後すぐのバラック小屋で売り続け、…
私はアイロンがけが苦手だ。 時間がかかる割に細かいしわが残ってしまうから。 労力の割に合わない。 アイロン台が狭いので服の場所を細かく移動させなくちゃいけない。 すると、先ほどアイロンかけ終った箇所がしわにならないように配慮する必要があり、配慮したつもりでもしわができている。冷めないうちなのでなり易くもある。 あと、せっかちなのかアイロンをゆっくり動かすことが苦手。もちろんゆっくりしないとしわは取れない。 ボタンがあるところ、襟、袖、折込部分、ポケット… これらを上手く扱って当てるのは非常に難しい。 下手にすると、くっきりといらない線がついてしまったりする。 だからある程度きれいになれば、人前…
聞くことはまれになりましたが、橋のたもとという言い方があります。橋のそば、きわを意味します。色川武大(いろかわたけひろ)の短編小説「復活」にこの言葉が「橋の袂」と表記されていました。はっとしました。たもとは袂だったのか。テレビドラマが人気で、その後映画化された『あの橋の畔で』では畔を強引にたもとと読ませていました。私は隅田川にかかる白鬚橋のたもとで育ちました。島倉千代子が主演したオリジナルの『あの橋の畔で』での数寄屋橋のシーンは白鬚橋で撮影されたと聞いたことがあります。
●概要 ●ミュージシャン等17名 ●漫画家58名 ●ゲームクリエイター14名 ●小説家 等66名 ●哲学者1名 ●ファッションデザイナー3名 ●写真家2名 ●映画サイト運営者 ●概要 現在156名分のリストを掲載。 このコーナーは「映画人のオールタイムベスト(個別)」に掲載した以外の漫画家、アニメーター、ゲーム開発、シンガー、作曲家、小説家、その他クリエイターが影響を受けた映画のリストをまとめた掲載先のリンク集です。 ・●●●●●・ ・●●●●・ ・●●●●・ ・●●●●・ ※数字をいじるとリンクが機能しなくなるので注意 ●シンガー、ミュージシャン等9名 ・マイケル・ジャクソン・ ・マドン…
朝早く起きて、ラジオ体操をする。1、2、3、4。それから、昨日ユニクロで買ったシャツに付いているシールなどを剥がし、身に着ける。上からスーツを着る。そして、ネクタイを巻く。 1年半ぶりにこの格好になる。白髪が増えてなんだか老けちまったなあと思う。1年半の療養生活による身体への負担は結構大きかったのだろうな。 昨日、寝る前にストレッチをした。そのおかげか肩周りが思ったより強張っていない。緊張が和らいでいる感触を全身で感じる。 かなり早めに家を出る。道中の踏切が開くのを待つ。待つのだが、一向に開く気配がない。左右から電車が来ては過ぎていく。その光景をぼーっと15分眺めていたら、ようやく開いたのでダ…
新しい人よ眼ざめよ (講談社文芸文庫) [ 大江 健三郎 ] 価格:1,760円(2022/4/29 15:20時点)感想(0件) これは有名な方ですね。知的障害のご長男との生活の短編連作です。 障害児を持つ父としてのシンパシーがある、なんてことはないんですが、興味を持つきっかけにはなりますね。 障害児の親の本とかノンフィクションみたいなのもありますが、本職の作家がその内面をえがいてくれるとまた一味違いますね。 ただ、詩人ブレイクの詩を核にして書かれているのが特徴なんですが、そこが私のようなアホには結構難解なのでした。それで読んだと言えるのかと言われてしまえばそれまでですな。 後半に死を目前に…
朝、熱を計ったら36.1度だった。平熱まで戻ったということなのでホッとする。気分もそんなに悪くなく、完全にではないにせよ元の調子に戻ってきたようだ。それで本も読めるようになったので、いつものようにイオンに行きそこで川本三郎『郊外の文学誌』を読み始める。でも、何だか調子が戻らずなかなか活字が頭に入らないので諦めた。それでまたグループホームに帰ってきて、何をするでもなくジャック・ジョンソンやドノヴァン・フランケンレイターを聞きながらぼんやり過ごす。まだまだ本調子ではないようなので無理をしてはいけないと思った。昼、カロリーメイトで昼食を摂った。その後インドネシアの友だちのジュディスさんがclubho…
ここ最近で読んだものを列挙する。 ・色川孝子『宿六・色川武大』 → いろんな意味でぶっ飛んだ存在感と人をたらしての魅了に満ちた色川武大、阿佐田哲也の最期まで過ごした、従兄弟、妻から見た肖像のエッセイで、 この書き手も様々に飛んでいる視座を持っていて、読み進めながら相当な度量がないとこの人の生活に付き合えなかったんだろうな…という手応えが伝ってくるのがおもしろかった。 これからどんどん色川武大、阿佐田哲也の著作を読んでいく中で、度々この本に立ち寄って、イメージを補正するというかピントを合わすというか、描かれた姿をまたじっ、と目を凝らすことになるのだろう。 ・冬目景「百木田家の古書暮らし」1巻 →…
今日からまた飲食店の営業時間が狭まるみたいなので昨晩、竹林の坊主の店へ飲み納めに行ってきた。とは言いつつ、年末から正月明けにかけてとんと酒は飲んでいない。働くのを辞めたし特に誰とも会いたくないし、もともと実家に転がり込むと酒を飲まない。周期的にこういう時節がくる。蟄居というやつで私も動物も虫なのだと思う。ようするにひきこもりである。 それはそうとして、黙々と本を読むのに最適な竹林の坊主の店はひきこもりにも最適で、場所柄めったに煩い人とでくわさないし、無論図書館よりくだけているし、タバコも吸えて、コーヒーもどすんとしていてちびちびいけて、煩くない音楽が嫌らしくなく流れている。カウンターの話を盗み…
influenzer@influenzer3·22時間 ・米国CDCはbooster接種を行うべき対象を特定し、 ワクチンの持つ 限界を 社会に啓蒙する義務がある。 https://twitter.com/influenzer3/status/1515291755494576128?s=20&t=AqcLw2WFmP3mKZsBvxfWQg ・CDCは今、booster接種のメリットが一番大きいのは誰なのかを特定し、 そして社会に向けてワクチンの持つ限界について説明する義務がある。 https://twitter.com/influenzer3/status/15152922592766484…
【送料無料】 戦争育ちの放埒病 銀河叢書 / 色川武大 【全集・双書】 価格:4,620円(2022/4/11 21:02時点)感想(0件) 色川武大、阿佐田哲也のエッセイ集ですね。 CDで言うところのシングルB面曲とかアルバム未収録曲の編集盤みたいなのです。 ファンなら喜んで買って損はないわけですが、メインの作品を読んでない方はそちらからで良いでしょう。中々のお値段ですわね。 作者は10代~20代を戦中戦後で生きてきていて戦争が日常の空気感を感じるところもあります。丁度今時分もそんなニュースがありますね。こういうところから戦争とはどんなものなのか考えるのもいいんじゃないでしょうか。 怪しい来…
カレーライスには、思い出がいっぱい 家庭料理の人気トップテン、いや、トップファイブに常にランクインするのは、みんな大好き「カレーライス」だ。 「いや、みんなは違います、嫌いな人だっていますよ」という話しの方向もあるのだろうけれど、今日の主役はカレーであるので、通りは一方通行である。 食べ物の味、香りは何かしらの記憶(思い出)とリンクしていることが多いとコラムでも時々書いているけれど、家庭の人気メニューでもあり、外食でも気軽に食べられるカレーは「思い出」「思い入れ」の度合いがわりと強い食べ物なのではないだろうか。 多くの作家、著名人のカレーの思い出や思い入れを読むならこちら アンソロジー カレー…
朝からテレビを見ていたら、2022年本屋大賞なるものの特集が組まれていた。店に出勤前に本屋に立ち寄ると、さっきテレビで見た大賞を獲った本が店頭の平台に沢山積み上げられていた。今日はこれ、売れるだろうな。扱っているテーマも偶然なのか意図的なのか時事問題に深く関わっていて、世の中の賞と呼ばれるものとその業界の利害関係を邪推してみたりしていた。なんとも性格が悪い。 昨日の明け方まで、少しずつ読んでいた本。以前横浜F.A.D.で自分の弾き語りライブがあった時に前後に暇な時間があったのでブラブラしていたところ、商店街の本屋で見かけたので購入。時間がある時に少しずつ読んでいた。読み終わってしまったので少し…
「武蔵国の御家人、熊谷の次郎直実(なおざね)は、平家追討のとき、所々の合戦に忠をいたし、名をあげしかば、武勇の道ならびなかりき。しかるに宿善(前世でおこなった良い行い、現世で良い果報を受けるという)のうちにもよをしけるにや、幕下将軍(源頼朝)をうらみ申事ありて、心ををこし、出家して、蓮生(れんせい)と申けるが、聖覚法印の房にたづねゆきて、後生菩提の事をたづね申けるに、さやうの事は法然上人に、たづね申べしと申されければ、上人の御庵室に参じにけり。罪の軽重をいはず、たゞ念仏だにも申せば往生するなり、別の様なしとの給(たまう)をきゝて、さめざめと泣ければ、けしからずと思たまひてものも給はず、しばらく…
私が最近聴いたおすすめの講義を紹介する。 2022年の3月分。 「情報空間と実空間をまたぐ「複数の現実」のためのファッションとは?」講師:川崎和也 - YouTube 哲学対話 PARA SHIF「作品と広告」:福尾匠 - YouTube 色川武大『うらおもて人生録』読書会 (2021.9.10) - YouTube [平山郁夫 色彩と人生] 4K | 緑で描いた「流水間断無」案内役 小芝風花 | Hirayama Ikuo's green | BS4K8K | NHK - YouTube 20220203 ゲスト:武村 達也 第6回「深圳の産業集積とハードウェアのマスイノベーション」 (高須…
3月は全然忙しく無かったものの、1月~2月のあおりで一度崩れてしまった「本を読む習慣」を立て直せないままだらだらと来てしまった。したがって買った本も読んだ本も記録を付け始めてからの最低レベルを更新。いったん歯車が狂うと立て直すのにホントに苦労する。どんなことでも一度習慣化できると慣性がついて楽に続けられるんだけど、習慣になってしまうと別に楽しくなくなるので飽きてしまうんだな。で、一度それが崩れると、もういっか、てなる。これを再始動させるには、もう一度初心に戻って、そのことそのものの楽しさにフォーカスするしかない気がする。幸い今月読んだたった一冊の本がアタリだった。おかげでこれからまた本を読む楽…